鴨大神御子神主玉神社(読み)かもおおかみみこかみぬしたまじんじや

日本歴史地名大系 「鴨大神御子神主玉神社」の解説

鴨大神御子神主玉神社
かもおおかみみこかみぬしたまじんじや

[現在地名]岩瀬町加茂部

加茂部かもべ南東明神みようじん山にある。祭神は主玉神・太田田根子命・別雷神。旧郷社。

「延喜式」神名帳に新治にいはり郡三座として「鴨大神御子神主神社」とあり、「文徳実録」嘉祥三年(八五〇)六月三日条に「常陸国鴨大神御子神主玉神、並列於官社」とある。次いで貞観三年(八六一)九月二三日に従五位下から従五位上に任ぜられる(三代実録)。康平五年(一〇六二)源頼義は安倍貞任を討つ途上戦勝祈願をし、翌年帰路に社殿を修営し、薙刀・銀銚子などを奉納、加茂部一村を神供料にあてる(棟礼)。元久元年(一二〇四)鳥羽・白河・後白河三帝の起請の旨によって大嘗会役夫工米および雑役が免除となり、貞永元年(一二三二)には源守吉が神主となって、元弘三年(一三三三)に社領安堵の勅を与えられる(加茂神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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