鵜鳥神社(読み)うねどりじんじや

日本歴史地名大系 「鵜鳥神社」の解説

鵜鳥神社
うねどりじんじや

[現在地名]普代鳥居

普代村西部の卯子酉うねとり(四二四・二メートル)山頂に鎮座、櫛入玉命を祀る。旧村社。社伝によれば文治五年(一一八九)夏、源義経はたか(現西磐井郡平泉町)を落延びて蝦夷地へ向かう途中、当地に滞在、鵜が子を産み日々清水で身を清めるのを見て神鳥とみなし、一七夜祈念したところ鵜草葺不合尊・玉依姫命・海神命の三神が出現したため、鵜鳥大明神と称したと伝え、翌建久元年(一一九〇)「土民こゝに一祠を建つ」という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「鵜鳥神社」の解説

鵜鳥神社

岩手県下閉伊郡普代村にある神社。鵜鳥は“うのとり”“うねどり”と読む。本殿は卯子酉(うねとり)山山頂付近にある。毎年旧暦の4月8日に行われる例大祭で奉納される鵜鳥神楽は国の重要無形民俗文化財指定

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の鵜鳥神社の言及

【普代[村]】より

…北上高地に連なる山間部は木材をはじめ大理石,石灰岩などの地下資源に恵まれるが,開発は遅れている。蝦夷地へ向かう源義経が武運を祈願したという伝説をもつ漁業の神,鵜鳥神社がある。1970年代に国道45号線,北部陸中海岸有料道路,国鉄久慈線(現,三陸鉄道北リアス線)が通じ,観光開発が進められている。…

※「鵜鳥神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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