普代(読み)ふだい

改訂新版 世界大百科事典 「普代」の意味・わかりやすい解説

普代[村] (ふだい)

岩手県北東部,下閉伊(しもへい)郡の村。人口3088(2010)。高さ100m以上の海岸段丘が発達する太平洋岸には,陸中海岸国立公園黒崎など雄大な断崖絶壁が連続する。黒崎沖は資源の豊富な三陸漁場であり,漁業が主産業であるが,近年は養殖漁業への転換が進んでいる。北上高地に連なる山間部は木材をはじめ大理石,石灰岩などの地下資源に恵まれるが,開発は遅れている。蝦夷地へ向かう源義経が武運を祈願したという伝説をもつ漁業の神,鵜鳥神社がある。1970年代に国道45号線,北部陸中海岸有料道路(83年無料開放),国鉄久慈線(現,三陸鉄道北リアス線)が通じ,観光開発が進められている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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