鶴の子(読み)ツルノコ

デジタル大辞泉 「鶴の子」の意味・読み・例文・類語

つる‐の‐こ【鶴の子】

鶴のひな。また、千年も生きるという鶴のひなに託して、長寿を祝う語。
鶴の子餅もち」の略。
雲孫のこと。〈伊京集〉
曽孫の子。〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「鶴の子」の意味・読み・例文・類語

つる【鶴】 の 子(こ)

  1. 鶴のひな。また、これから千年の寿命を保つといわれる鶴のひなに托して長寿を祝い、期する気持で用いられる。
    1. [初出の実例]「あしびきの山なる親を恋ひてなくつるのこみればわれぞ悲しき」(出典:多武峰少将物語(10C中))
  2. 自分から数えて九代目の子孫。つるのまご。雲孫(うんそん)。〔伊京集(室町)〕
  3. 曾孫の子。玄孫。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. つるのこもち(鶴子餠)」の略。
    1. [初出の実例]「歯固并節供如例、鶴子進之」(出典:経覚私要鈔‐文安六年(1449)正月三日)

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