鷺の清水(読み)さぎのしみず

日本歴史地名大系 「鷺の清水」の解説

鷺の清水
さぎのしみず

[現在地名]姫路市本町

姫路城北西の清水門内にある湧水。赤松義村が定めたと伝える播磨十水のなかには入っていないが、天正七年(一五七九)のめさまし草(智恵袋)に載る赤松屋形殿のはりま十水のなかにみえる。「播磨鑑」に寛永(一六二四―四四)頃のこととして、姫路藩主本多政朝が京都から出入り町人茶の湯の話をした時、京都で茶の湯に使う「柳の水」「宇治まきの島の水」と鷺の清水の自慢話となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android