鹿野山宿
かのうざんしゆく
[現在地名]君津市鹿野山
市宿村の南西に位置する。鹿野山(三八〇メートル)山上にある神野寺の門前町。嶺岡往還の継場上駅で、北は草牛村を経て中駅の三直村・六手村へ、南は天羽郡関村(現富津市)の継場を経て安房国安房郡嶺岡牧(現鴨川市)へ向かう。東は市宿村を経て久留里へ、西は佐貫町(現富津市)へ通じる。西の集落を箕輪町、東の集落を閼伽井町と称した。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳に神野山領門前とみえ、高五〇石、家数一〇七。天保五年(一八三四)の周淮郡戸口録には鹿野山領門前町と記され、高五〇石、家数二三。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 