普及版 字通 「麕」の読み・字形・画数・意味
16画
(異体字)麕
19画
[字訓] のろ・あつまる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は禾(か)。禾は(きん)の省略形で、字は声。籀文の字形はに従う。また・に作り、君声をとることがある。〔説文〕十上に「なり」とあり、のろをいう。のろには群集する習性があるので、至・集のように用いる。またその意には・の字を用いることが多い。
[訓義]
1. のろ。
2. ・群と通じ、あつまる、むらがる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕麕・ クジカ 〔字鏡集〕麕 クジカ・トラフ
[声系]
〔説文〕に声としてを収める。字はまた麕に従うことがあり、に作ることもある。集の意を動詞化した字とみてよい。
[語系]
(麕)・群・giunは同声。は群居。に集の習性があり、・君の声にもその意がある。
[熟語]
至▶・集▶
[下接語]
介・白
麕
19画
[字訓] のろ・むらがる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(きん)。正字はに作り、〔説文〕十上に「(しやう)なり」とあり、のろをいう。字はまたに作る。
[訓義]
1. のろ。
2. むらがる、ことごとく。
3. 字はまた・に作る。
[熟語]
麕至▶・麕集▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報