(読み)じゃ

精選版 日本国語大辞典 「麝」の意味・読み・例文・類語

じゃ【麝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. じゃこうじか(麝香鹿)
    1. [初出の実例]「虱処頭而黒麝(ジャ)柏而香」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔山海経‐西山経〕
  3. じゃこう(麝香)」の略。
    1. [初出の実例]「但秦忌寸朝元者左大臣橘卿謔云。靡歌以麝贖之。因此黙已也」(出典:万葉集(8C後)一七・三九二六・左注)

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普及版 字通 「麝」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] ジャ
[字訓] じゃこう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は射(しや)。〔説文十上に「小麋(せうび)の如くにして、臍(せい)に香り」とみえ、腹に鶏卵大の皮腺があって、強烈な芳香を発する。いわゆる麝香香料として珍重される。

[訓義]
1. じゃこう、じゃこうじか。
2. じゃこうの香り。

[古辞書の訓]
名義抄〕麋 オホシカ・モロモロ 〔立〕麝 アヲヒリ

[熟語]
麝薫・麝香麝塵麝臍・麝麝煤・麝麝墨
[下接語]
含麝・薫麝・散麝・紫麝・沈麝・擣麝・脳麝・佩麝・蘭麝・流麝

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