精選版 日本国語大辞典 「麝臍」の意味・読み・例文・類語 じゃ‐せい【麝臍】 〘名〙 (「せい」は「臍」の漢音) 麝香鹿(じゃこうじか)のへそ。また、その近くにある麝香嚢から製する香料。麝香。麝剤(じゃせい)。じゃさい。※明衡往来(11C中か)下末「麝臍之香。鳳文之鏤。可レ謂二奇珍一」※浮世草子・国姓爺明朝太平記(1717)一「花なき春の日は麝臍(ジャセイ)を埋みて沓をにほはし」 〔林逋‐梅花詩〕 じゃ‐さい【麝臍】 〘名〙 (「さい」は「臍」の呉音) =じゃせい(麝臍)※太平記(14C後)四「輦路に花無き春日は、麝臍(ジャサイ)を埋て履を薫(にほは)し」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報