麺麭木(読み)パンのき

精選版 日本国語大辞典 「麺麭木」の意味・読み・例文・類語

パン‐の‐き【麺麭木】

  1. 〘 名詞 〙 ( パンは[ポルトガル語] paõ ) クワ科の常緑高木。太平洋諸島原産で広く熱帯で栽植される。高さ一〇メートルに達する。葉は掌状に深く三~九裂し、長さ三〇~九〇センチメートル。雌雄異株、雄花穂は黄褐色で長さ約一五センチメートル、雌花緑色で球状につく。果実は径約二〇センチメートルの楕円状球形で黄色に熟す。果肉は白く澱粉質で、太平洋諸島では蒸焼きなどにして食べる。材は白蟻に強く、耐久力もあり、建築材、ボート材などに用いる。
    1. [初出の実例]「太平洋中の群島に産する木にしてぱんの木と云ふものなり」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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