日本歴史地名大系 「麻里布浦」の解説 麻里布浦まりふのうら 山口県:岩国市麻里布浦「万葉集」巻一五に「周防国玖河郡麻里布浦行之時作歌八首」があり、玖珂(くが)郡内の浦であったことは確かであるが正確な位置は不詳。錦(にしき)川の下流今津(いまづ)川が海に流れ込む辺りともいう。「万葉集」は八首のうち三首が麻里布浦を詠んだもので、<資料は省略されています>とある。巻一五は目録に「天平八年丙子夏六月、使を新羅国に遣はす時に、使人等、各々別れを悲しびて贈答し、また海路の上にして旅を慟み思ひを陳べて作る歌」とあり、船出して新羅に向かう時の一連の歌である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by