黄口(読み)コウコウ

デジタル大辞泉 「黄口」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう〔クワウ‐〕【黄口】

《ひなのくちばしが黄色いところから》年が若く経験が浅いこと。また、その人。

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精選版 日本国語大辞典 「黄口」の意味・読み・例文・類語

こう‐こうクヮウ‥【黄口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雛鳥(ひなどり)の嘴(くちばし)が黄色いこと。また、その雛鳥。
    1. [初出の実例]「至雨渉泥、藜杖為馬、戴星帰舎、蔬湌支一レ命、充庭黄口、无啄拾」(出典:性霊集‐四(835頃)為藤大夫啓)
    2. [その他の文献]〔説苑‐敬慎〕
  3. 幼いこと。年若く思慮経験の浅いこと。また、その者をあざけっていう語。幼児。未熟者。黄吻(こうふん)
    1. [初出の実例]「黄口(クウコウ)嬰児」(出典:譬喩尽(1786)四)
    2. 「為朝は形容(かたち)こそおとなびたれ、いはば黄口(クヮウコウ)の童也」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)前)
    3. [その他の文献]〔淮南子‐氾論訓〕

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普及版 字通 「黄口」の読み・字形・画数・意味

【黄口】こうこう

雛。

字通「黄」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の黄口の言及

【印肉】より

…朱砂と油と艾綿の割合は7.3:2:0.7である。朱肉には黄みの勝った黄口(きぐち)と,鮮紅色の赤口(あかぐち)とがあるが,これは質とは関係なく,要するに好みの問題である。近来は高価な朱砂のかわりに価の安い洋紅を使ったものがあるが,これは印影の輪郭がにじんではっきりせず,そのうえ色も劣るので,書画の落款(らつかん)や,鑒蔵(かんぞう)印,蔵書印などの目的には不適当である。…

※「黄口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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