最新 地学事典 「黄銅鉱病変」の解説
おうどうこうびょうへん
黄銅鉱病変
chalcopyrite disease
閃亜鉛鉱中にきわめて微細な(通常<1µm)黄銅鉱の粒子がほぼ均質に密に含まれる組織。黒鉱鉱床や海底熱水鉱床・鉱脈鉱床・スカルン鉱床などに認められる。実験的研究により,Cuを含む熱水溶液が既存のFeを含む閃亜鉛鉱と反応し閃亜鉛鉱の内部に黄銅鉱を形成する場合(交代作用)と,閃亜鉛鉱と黄銅鉱が同時に沈殿しているときに形成される場合(共沈)があることがわかっている。鉱液の組成変化や硫化鉱物の沈殿機構を示す組織として注目される。P.B.Barton Jr. (1978)命名。
執筆者:島崎 英彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

