黄雲(読み)コウウン

デジタル大辞泉 「黄雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん〔クワウ‐〕【黄雲】

黄色の雲。黄金こがね色の雲。
稲が実り、水田一面に黄色く見えるのを雲にたとえた語。
《色が似ているところから》酒のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黄雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん クヮウ‥【黄雲】

〘名〙
① 黄色の雲。黄色く見える雲。黄色に染まった雲。
邪宗門(1909)〈北原白秋〉朱の伴奏・といき「大空落日(いりひ)ただよひ 旅しつつ燃えゆく黄雲」 〔漢書‐郊祀志上〕
② こがね色にみのった一面の稲の穂を、黄色の雲にたとえていう語。
※済北集(1346頃か)三・秋日野遊「浅水柔沙一逕斜、機鳴林響有人家、黄雲堆裏白波起、香稲熟辺喬麦花」
東京日日新聞‐明治九年(1876)一一月一三日「黄雲万頃の収穫既に咫尺の間に在りて」
③ (色が似ているところから) 酒の異称

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普及版 字通 「黄雲」の読み・字形・画数・意味

【黄雲】こう(くわう)うん

塵を含んで黄色にみえる雲。唐・高適大に別る、二首、一〕詩 十里雲、白日(く)る 北風、雁を吹いて、たり

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