黒人美術(読み)こくじんびじゅつ(その他表記)negro art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒人美術」の意味・わかりやすい解説

黒人美術
こくじんびじゅつ
negro art

アフリカの黒人による美術。その制作地域は,アフリカ北部のイスラム文化圏を除いた,西および中央アフリカを中心とし,セネガルからチャド湖にいたる地区,コンゴ地区,スーダン地区に大別される。彼らの視覚芸術は人間の身体から始ったといえる (→身体彩色 , 身体変工 ) 。木,象牙ブロンズテラコッタ,鉄,金,銀などを用いた彫刻工芸が主要なものであるが,中心は宗教的,呪術的な仮面や人体彫刻にあり,生命の存続性を強調する信条がうかがわれる。南アフリカに広く分布しているサン族 (いわゆるブッシュマン) は特に絵画的才能に秀でていた。幾何学的形態のもの,生命感にあふれたデフォルメを示すものなどがあり,先史より始り,その伝統に生き続け,19世紀後半に注目されて以来ヨーロッパの芸術家に影響を与えてきた。

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