黒沢口留番所跡(読み)くろさわくちどめばんしよあと

日本歴史地名大系 「黒沢口留番所跡」の解説

黒沢口留番所跡
くろさわくちどめばんしよあと

[現在地名]市川大門町黒沢

黒沢集落の出入口、しん川に臨む巣鷹すだか神社近くに設けられていた河内かわうち(駿州往還)の口留番所。甲斐から駿州への出入口の関所で甲斐二四関の一(甲斐国志)駿州往還は、古くは市川大門村から山家やまが村の帯那おびな峠を越えた帯那に口留番所(山家口留番所)があって、山家村のうち芦久保あしくぼ青田あおんたを経て割石わりいし峠を越えて東河内ひがしかわうち落居おちい(現六郷町)に通じていた。戦国期武田氏は市川大門・高田たかた下大鳥居しもおおとりい各村から黒沢に至り、新川沿いに割石峠に出る新道を開き、山家口留番所を廃し黒沢に移設したという(甲斐国志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android