日本歴史地名大系 「黒沢口留番所跡」の解説 黒沢口留番所跡くろさわくちどめばんしよあと 山梨県:西八代郡市川大門町黒沢村黒沢口留番所跡[現在地名]市川大門町黒沢黒沢集落の出入口、新(しん)川に臨む巣鷹(すだか)神社近くに設けられていた河内(かわうち)路(駿州往還)の口留番所。甲斐から駿州への出入口の関所で甲斐二四関の一(甲斐国志)。駿州往還は、古くは市川大門村から山家(やまが)村の帯那(おびな)峠を越えた帯那に口留番所(山家口留番所)があって、山家村のうち芦久保(あしくぼ)・青田(あおんた)を経て割石(わりいし)峠を越えて東河内(ひがしかわうち)領落居(おちい)村(現六郷町)に通じていた。戦国期武田氏は市川大門・高田(たかた)・下大鳥居(しもおおとりい)各村から黒沢に至り、新川沿いに割石峠に出る新道を開き、山家口留番所を廃し黒沢に移設したという(甲斐国志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by