青田(読み)アオタ

デジタル大辞泉 「青田」の意味・読み・例文・類語

あお‐た〔あを‐〕【青田】

稲の苗が生育して青々としている田。また、まだ稲の実っていない7月下旬ごろの田。 夏》「山々を低く覚ゆる―かな/蕪村」→黒田くろた白田しろた
[類語]水田たんぼ田地稲田泥田山田棚田新田本田美田

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精選版 日本国語大辞典 「青田」の意味・読み・例文・類語

あお‐たあを‥【青田】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「あおだ」とも ) 稲が茂って青々と見える田。通常、七月下旬、土用前後のころの田をいう。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「賀茂、八幡の御領ともいはず、青田を苅りてま草にす」(出典:平家物語(13C前)八)
  3. 京阪地方で、芝居見世物などの興行物を、料金を払わないで見ること。また、その人。ただ見。
    1. [初出の実例]「御当地ででんぼうたらいふ者を、上(かみ)では青田といふわいの」(出典:滑稽本・客者評判記(1811)上)
  4. ( から転じて、一般に ) 代金を払わないこと。
    1. [初出の実例]「青田。銭出さぬ事」(出典:大坂繁花風土記(1814)今世はやる詞遣ひ)

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普及版 字通 「青田」の読み・字形・画数・意味

【青田】せいでん

青い田。

字通「青」の項目を見る

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