黒門橋跡(読み)くろもんばしあと

日本歴史地名大系 「黒門橋跡」の解説

黒門橋跡
くろもんばしあと

猫間ねこま川に架かっていた奈良街道(暗峠越)の橋。現在猫間川は埋立てられ、橋の位置も定かではないが、東成区中道なかみち三丁目と東小橋ひがしおばせ一丁目の境付近にあったと考えられ、東小橋一丁目には石橋旧跡の石碑が建つ。猫間川西岸には橋名の由来ともなった字黒門(一部は現東区・天王寺区)地名があり、中道村に属した。豊臣氏大坂城の玉造たまつくり門があった所と伝える。この門は黒塗であったため黒門と称され、天王寺区一心いつしん寺にあった表門は、黒門を移築したものという。黒門橋は慶安三年(一六五〇)幕府の命により架せられた石造の橋で、大坂で初めての石橋とされる(東成区史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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