鼻和村
はなわむら
[現在地名]岩木町鼻和、弘前市鼻和
東は蒔苗村(現弘前市)、北は山科村、西は植田村、南は八幡村に接する。鼻和郡と同名の村で、鎌倉時代には鼻和郡の中心地帯に含まれた。南北朝時代の正平年間(一三四六―七〇)津軽に鼻和城(荒神山城か)があったという(岩木町誌)。
村名の初見は正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳に鼻和郡のうちとして村名がみえ、村高は二四九・九四石、うち田方二三〇・四三石である。貞享四年(一六八七)の検地帳によれば村高五六三・六〇一石、うち田方四八二・一七一石、畑方八一・四三石で、上田と中田が田方の七八パーセントを占める。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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