(読み)ねりかむ

精選版 日本国語大辞典 「齝」の意味・読み・例文・類語

ねり‐か・む【齝】

〘他マ四〙 (「ねりがむ」とも) 牛、羊などが、かんで飲み込んだ物を再び口に出して食う。反芻(はんすう)する。にれかむ。
温故知新書(1484)「 ネリカム」
※俳諧・幽蘭集(1799)「ちからもちするたはら一俵〈芭蕉〉 放されてねりがむ牛の夕すずみ〈友五〉」

にれ‐か・む【齝】

〘他マ四〙 (「にれがむ」とも) 牛・鹿・羊などが、かんで呑んだものを、再び口中に吐きだしてかむ。反芻(はんすう)する。にれをかむ。にげがむ。ねりかむ。〔韻字集(1104‐10)〕
※俳諧・千鳥掛(1712)上「市に出てしばし心を師走かな〈知足〉 牛にれかみて寒さわするる〈安信〉」

にれ【齝】

〘名〙 一度飲み下した後に、再び口中にもどしてかむもの。→にれかむ。〔名語記(1275)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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