デジタル大辞泉 「知足」の意味・読み・例文・類語 ち‐そく【知足】 1 《「老子」三三章の「足るを知る者は富む」から》みずからの分ぶんをわきまえて、それ以上のものを求めないこと。分相応のところで満足すること。2 《「知足天」の略》「兜率天とそつてん」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「知足」の意味・読み・例文・類語 ち‐そく【知足】 〘 名詞 〙① ( 「老子‐三三」の「自勝者強、知レ足者富」から ) 足ることを知ること。自分の持ち分に満足し安んじて、欲張らないこと。[初出の実例]「乗知足意、捧鉢直征」(出典:三教指帰(797頃)下)「知足の人は貧といへどもつねに富り」(出典:十善法語(1775)八)[その他の文献]〔崔瑗‐座右銘〕② 「ちそくてん(知足天)」の略。[初出の実例]「人等二知足一、寿同二有頂一」(出典:性霊集‐六(835頃)右将軍於華山宅設左僕射設大祥斎願文) ちそく【知足】 江戸前期の俳人。本名下里金右衛門。通称勘兵衛。諱(いみな)は吉親。のち剃髪し寂照湛然。尾張鳴海(名古屋市緑区)の醸酒業者。貞門、談林を経て、貞享二年(一六八五)蕉門にはいる。多能多才で、芭蕉・西鶴をはじめ多くの文人との交流がある。著「多日万久羅」「知足斎日々記」など。寛永一七~宝永元年(一六四〇‐一七〇四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「知足」の読み・字形・画数・意味 【知足】ちそく 足るを知る。〔老子、四十六〕罪は欲すべきより大なるは(な)く、は足るを知らざるより大なるはく、咎(とが)は得んと欲するより大なるはし。故に知足を知りて足れりとせば、常に足る。字通「知」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報