齲歯(読み)くし

精選版 日本国語大辞典 「齲歯」の意味・読み・例文・類語

く‐し【齲歯】

〘名〙 むしば。うし。
風俗画報‐三四九号(1906)地理門「呼吸の息臭く口中より悪臭を放つは歯質の不良なるか若は齲歯ある兆なり」 〔史記‐倉公伝〕

う‐し【齲歯】

〘名〙 (正しくは「くし」。「う」は「齲」の慣用音) 虫食い歯。虫歯。〔音訓新聞字引(1876)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「齲歯」の意味・読み・例文・類語

う‐し【×齲歯】

《「くし(齲歯)」の慣用読み虫歯

く‐し【×齲歯】

うし(齲歯)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「齲歯」の読み・字形・画数・意味

【齲歯】うし

むしば。〔後漢書、梁冀伝〕(孫)壽、色美にして、善く妖態を爲す。愁眉(ていさう)・馬髻(だばけい)・折・齲齒笑を作(な)し、以て媚惑を爲す。

字通「齲」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の齲歯の言及

【虫歯】より

…歯学では正式にはう(齲)歯という。口腔内の微生物の作用によって,歯の硬組織が破壊されていく疾患である。健全な歯が破壊されて虫歯になることを〈う〉になるといい,疾患名としてはう症dental cariesという。歯の破壊は歯の表面から深部に向かって進行する。現代の文明国では80~90%の人が罹患している。
[虫歯の原因]
 歯の表面に付着する歯垢(しこう)が主な原因と考えられている。歯垢の付着した状態で砂糖を多く含む飲食物を頻繁に摂取していると,歯垢の微生物の代謝によって酸が産生される。…

※「齲歯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android