トランスコード(読み)とらんすこーど

デジタル大辞泉 「トランスコード」の意味・読み・例文・類語

トランスコード(transcode)

ある形式圧縮されたデータを、元の非圧縮の状態に戻すことなく、別の形式に変換すること。ふつう、動画音声ファイルを異なる解像度ビットレートに直接変換することをさす。この処理のためのハードウエアまたはソフトウエアトランスコーダーという。トランスコーディング

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「トランスコード」の解説

トランスコード

データファイルの圧縮・符号化形式(エンコード)を変更すること。特に映像や音声データの変換を指すことが多い。例えば、DVD-VideoのMPEG-2形式を、携帯電話機や携帯ゲーム機で再生できるMPEG-4形式に変換することを指す。映像のトランスコードをパソコンで実行する場合、その演算処理は一般にパソコンのCPUで行なうが、カナダATIテクノロジーズ社や米NVIDIA社のGPU(グラフィックスプロセッシングユニット、いわゆるグラフィックスチップ)ではCPUに代わって演算処理する機能が備わっており、対応するソフトウェアではGPUの演算機能を活用できる。また、ビデオキャプチャーカード/ビデオキャプチャーユニットによっては、搭載エンコードチップがトランスコードの演算処理を行なうものもある。なお、圧縮形式の変換を伴わず、ビットレートのみを変更する場合は“トランスレート"と呼んで区別される。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android