伊藤 幾久造(読み)イトウ キクゾウ

20世紀日本人名事典 「伊藤 幾久造」の解説

伊藤 幾久造
イトウ キクゾウ

大正・昭和期の挿絵画家



生年
明治34(1901)年7月13日

没年
昭和60(1985)年7月14日

出生地
東京

経歴
伊東深水画塾に学び、大正11年伊藤深杏の雅号挿絵を発表。12年から伊藤幾久造の名で活動。たちまち人気を得て、少年雑誌の挿絵画家として活躍。「まぼろし城」「竜神丸」など高垣眸とのコンビが多く、特に昭和10年「少年倶楽部」に連載された「快傑黒頭巾」は有名。日本児童文学史上初のSF大作といわれる「火星兵団」なども手がけた。講談社絵本の形を定着させ、戦後も少年向け小説や伝記の挿絵でファンが多かった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤 幾久造」の解説

伊藤幾久造 いとう-きくぞう

1901-1985 大正-昭和時代の挿絵画家。
明治34年7月13日生まれ。伊東深水にまなぶ。大仏(おさらぎ)次郎の「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」や,戦争物の挿絵などで人気をえる。「講談社の絵本」の第1回配本となった南洋一郎の「乃木大将」や,高垣眸(ひとみ)の「快傑黒頭巾(くろずきん)」などでも著名。昭和60年7月14日死去。84歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「伊藤 幾久造」の解説

伊藤 幾久造 (いとう きくぞう)

生年月日:1901年7月13日
大正時代;昭和時代の挿絵画家
1985年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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