北郷(宮崎県北部の地名、旧村名)(読み)きたごう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

北郷(宮崎県北部の地名、旧村名)
きたごう

宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧村名(北郷村(そん))。現在は美郷町(みさとちょう)の北部を占める地域。2006年(平成18)同郡南郷村、西郷村と合併して町制施行、美郷町となった。旧村域は入郷地帯(いりごうちたい)に含まれ、五十鈴(いすず)川の上流部にあたる山村荘園(しょうえん)史料に臼杵荘(うすきのしょう)、「臼杵郡内北郷」の記載がある。舟方轟(ふなかたとどろき)などの渓谷があり、平地は中心地宇納間(うなま)などにわずかにみられる。国道388号が門川(かどがわ)町、美郷町西郷(さいごう)区地区に通じる。近世延岡藩(のべおかはん)領。農林業が主産業、とくに林業が盛んで、木材加工団地がある。宇納間の全長寺境内には宇納間地蔵尊、別名火切地蔵(ひきりじぞう)があり、県外からの参詣(さんけい)者も多い。

[横山淳一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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