多岐原神社(読み)たきはらじんじや

日本歴史地名大系 「多岐原神社」の解説

多岐原神社
たきはらじんじや

[現在地名]大宮町三瀬

宮川右岸崖上、杉の古木を中心とした社叢に鎮座する。すぐ下が三瀬みせの渡場で、神社の前を旧熊野街道が滝原たきはらへ向かっていた。祭神は真奈胡神一座で内宮の摂社となっている。別名は御瀬社みせのやしろ。「延喜式」神名帳の度会郡に「多伎原タキハラノ神社」と記され、「皇太神宮儀式帳」に「滝原神社一処、三瀬村在、称麻奈胡神、形石坐、同内親王代定祝、正殿一区長六尺、弘四尺、高七尺、玉垣一重四方各二丈、坐地三町、四至東道、南山、西北大川」とみえる。「倭姫命世記」に鎮座の由来がみえる。垂仁天皇二五年条に「其の処従り河上を指して幸行すれば、砂流るる速瀬有りき。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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