小宮山 明敏(読み)コミヤマ アキトシ

20世紀日本人名事典 「小宮山 明敏」の解説

小宮山 明敏
コミヤマ アキトシ

昭和期の文芸評論家,ロシア文学



生年
明治35(1902)年2月10日

没年
昭和6(1931)年9月30日

出生地
岡山県御津郡金川町草生

学歴〔年〕
早稲田大学露文科〔大正15年〕卒

経歴
片上伸を慕って早大露文科に進む。在学中から建設者同盟に加入し、社会主義運動に入る。大正14年尾崎一雄らと「主潮」を創刊、先鋭な文芸評論で認められる。15年卒業と同時に早稲田高等学院講師となるが、健康を害して昭和4年休職、以来ロシア文学の翻訳紹介に努める。一方、3年片上伸没後、その遺志をつぎプロレタリア文学運動の理論を展開、多くの文芸評論を発表。5年「文学革命の前哨」を刊行。同年プロレタリア科学研究所に入り、ナルプにも参加した。「現代日本文学史覚え書き」は未完に終った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小宮山 明敏」の解説

小宮山明敏 こみやま-あきとし

1902-1931 大正-昭和時代前期の文芸評論家。
明治35年2月10日生まれ。早大にはいり,片上伸(のぶる)にまなぶ。大正14年尾崎一雄らと「主潮」を創刊。昭和5年プロレタリア作家同盟に参加。ロシア文学の翻訳・紹介や評論活動をおこなった。昭和6年9月30日死去。30歳。岡山県出身。著作に「文学革命の前哨」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小宮山 明敏」の解説

小宮山 明敏 (こみやま あきとし)

生年月日:1902年2月10日
昭和時代の翻訳家。ロシア文学者
1931年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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