山ノ上村(読み)やまのうえむら

日本歴史地名大系 「山ノ上村」の解説

山ノ上村
やまのうえむら

[現在地名]岡山市山上やまのうえ

下高田しもたかた村の北東に位置し、村の北と東は備前との国境をなす。東国境には標高四一七メートルの十二本木じゆうにほんぎ山がある。矢田やたにある宝篋印塔は貞治五年(一三六六)四月一五日の銘をもつ。慶長六年(一六〇一)木下家定に「山之上村」五九四石余が与えられた(「徳川家康宛行状」足守木下家文書)。寛永備中国絵図には山上村とあり同高、足守藩領。正保郷帳には枝村として金谷かなや村・金田村を記す。貞享二年(一六八五)の高六八二石余、家数八八・人数五三〇(「賀陽郡・上房郡寺社改帳」総社市史編さん室蔵)


山ノ上村
やまのうえむら

[現在地名]輪島市山ノ上町

石休場いしやすんば村の南、河原田かわらだ川中流東岸の平地・段丘に立地。山之上とも書く。永正四年(一五〇七)四月四日の銘がある岩倉寺千手観音棟札(岩倉寺蔵)に「一貫文 山ノ上弥八」とみえ、当地居住とみられる弥八が一貫文を奉納している。正保郷帳に村名がみえ、高二四二石余、田方一五町一反余・畑方一町余。承応三年(一六五四)の村御印の高二四五石余、免四ツ五歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高二五六石、免六ツ、小物成は山役六九匁、苦竹役三匁(出来)、鳥役一匁(出来)、漆役五匁・蝋役二匁(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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