山久世村(読み)やまくせむら

日本歴史地名大系 「山久世村」の解説

山久世村
やまくせむら

[現在地名]勝山町山久世

旭川東岸の支流至孝しこう川・寺谷てらだに川・下谷しもだに川の河口にできた谷間の小盆地を占める。大庭おおば郡に属する。東は山を隔てて樫村西谷かしむらにしだに(現久世町)、旭川対岸は柴原しばら村・真賀まが村・見尾みお村。「作陽誌」に久世原方くせはらかた(現久世町)から幾呂遠きろお峠を越えて当村に至るとある。「作州記」は小字として為氏・岩戸・戸尻・門前・高原谷・更仁氏・尾原・伴原を記す。正保郷帳に村名がみえ、田高八五石・畑高一二三石余。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では村位は下、改出高八〇石余・開高三八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報