春日出新田(読み)かすがでしんでん

日本歴史地名大系 「春日出新田」の解説

春日出新田
かすがでしんでん

[現在地名]此花区春日出北かすができた一―三丁目・春日出中かすがでなか一―三丁目・春日出南かすがでみなみ一―三丁目・梅香ばいか三丁目

四貫島しかんじま村の西に位置する。もとは四貫島浦とよばれた葦原であったが、元禄一一年(一六九八)大坂の雑賀屋七兵衛が地代金二千一四〇両を幕府に納めて開発、元禄一五年検地を受け春日出新田と名付けられた(西成郡史)地名は、開発時叢中より躍り出て殺された一頭の鹿を七兵衛が春日明神の使いとして祀ったことにちなむという(同書)。享保二〇年(一七三五)摂河泉石高調によると高四二七石余、開発以来幕府領。明和四年(一七六七)六軒屋ろつけんや川の開削によって一部が河床となり、湊屋みなとや新田(現港区)で替地が与えられている(西成郡史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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