沢唐辛子(読み)サワトウガラシ

デジタル大辞泉 「沢唐辛子」の意味・読み・例文・類語

さわ‐とうがらし〔さはタウがらし〕【沢唐辛子】

オオバコ科一年草。田や沼などに生え、高さ12~24センチ。線形の小さい葉が対生し、夏から秋、上部の葉の付け根に淡黄色の花がつく。実はトウガラシに似る。

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精選版 日本国語大辞典 「沢唐辛子」の意味・読み・例文・類語

さわ‐とうがらしさはタウがらし【沢唐辛子】

  1. 〘 名詞 〙 ゴマノハグサ科の一年草。本州四国、九州の沼沢地や水田に生える。全体に軟弱で茎は基部で枝分かれして高さ三~一五センチメートルになる。葉は茎の上部で対生し、長さ七~一〇ミリメートルの線状披針形で先端はとがる。夏から秋にかけて、葉腋(ようえき)淡紫色で先が五裂した唇形(しんけい)花を単生する。また、しばしば葉腋に無柄の閉鎖花を生じる。果実は長さ三ミリメートルぐらいの卵状楕円形。〔日本植物名彙(1884)〕

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