河南登封の文化財 “天地之中”(読み)かなんとうほうのぶんかざい てんちのちゅう

世界遺産詳解 の解説

かなんとうほうのぶんかざい てんちのちゅう【河南登封の文化財 “天地之中”】

2010年に登録された世界遺産(文化遺産)。中国の黄河流域、河南省登封市を中心とした、およそ40km2におよぶ遺跡群。聖山の一つとして名高い嵩山(すうざん)の麓に、8つの建築物を含む数々の遺跡があり、中国で最も古い宗教建造物とされる嵩山三闕銘(さんけつめい)、周公廟の観星台や日時計台、登封天文台、そして寺院などが含まれる。これらは9つの王朝が築き上げた建造物で、天地の中心という思想、神聖な山への信仰などが、それぞれに異なる表現で反映されている。古代中国の儀式、科学、技術、教育に関連した重要な遺跡群である。◇英名はHistoric Monuments of Dengfeng in “The Centre of Heaven and Earth”

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android