深川佃町(読み)ふかがわつくだちよう

日本歴史地名大系 「深川佃町」の解説

深川佃町
ふかがわつくだちよう

[現在地名]江東区牡丹ぼたん三丁目

大島おおしま川を挟んで永代寺えいたいじ門前町の南対岸に位置する町屋つくだ町とも称した。東は越後高田藩榊原家下屋敷、西は南松代みなみまつしろ町代地。海に面しているため俗にうみとよばれた。文政町方書上によれば、天正年中(一五七三―九二)より徳川家へ魚を上納するなどの御用を請負ってきた佃島(現中央区)漁師が、困窮のため御用が勤めにくくなったため助成地の下賜を願出て、享保四年(一七一九)に当地が下された。当初より町家作を許可され佃町と称する。町内間数は田舎間で東西表間口五八間余・裏幅六〇間、南北は裏行が東方四九間・西方四七間、坪数二千八四四坪。家数八九、うち地借二三・店借五四・明店一二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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