片山 長三(読み)カタヤマ チョウゾウ

20世紀日本人名事典 「片山 長三」の解説

片山 長三
カタヤマ チョウゾウ

昭和期の郷土史家,画家



生年
明治27(1894)年4月3日

没年
昭和63(1988)年3月15日

出生地
大阪府星田村(現・交野市)

学歴〔年〕
天王寺師範卒

経歴
八尾高女(現・八尾高)や四条畷中(現・四条畷高)で美術を教えるかたわら、遺跡発堀を手がける。四条畷市の岡山遺跡枚方、交野市でいちはやく調査を進め、遺物の保存に力を注ぐ。昭和31年交野市の神宮寺遺跡を発堀した時、近畿地方では初めて旧石器時代ナイフ形石器などを出土した。画家としても活動を続け、亡くなる前の3年間に自画像など約900枚を描きあげた。63年死去。平成2年三回忌を機に教え子らが中心となって追悼誌「みちひとすじ」が発刊された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片山 長三」の解説

片山長三 かたやま-ちょうぞう

1894-1988 昭和時代の考古学者,郷土史家。
明治27年4月3日生まれ。大阪の小・中学校などでおしえながら遺跡調査をつづける。昭和29年交野(かたの)考古学会を結成,31年交野市の神宮寺遺跡で近畿地方初の旧石器発見。「枚方(ひらかた)市史」などの市町村史を執筆した。昭和63年3月15日死去。93歳。大阪出身。天王寺師範卒。旧姓は西井。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例