岡山遺跡(読み)おかのやまいせき

日本歴史地名大系 「岡山遺跡」の解説

岡山遺跡
おかのやまいせき

[現在地名]熊毛町大字安田 岡山・森河内

三丘みつお盆地北縁の標高五三メートル、丘麓からの比高三五メートルばかりの岡山の頂上から南斜面にかけて立地する、弥生中期と後期末の村落跡で、中村なかむら川の低地を隔てて天王てんのう遺跡に対峙している。昭和二五年(一九五〇)発見され、同二六年発掘調査が行われた(「岡山遺跡」島田川・一九五三年)

岡山は東斜面が中村川河畔の低地へ急傾斜し、古い台地面の北端に古生層からなる小残丘があり、弥生中期後半の遺構には頂上の小平坦面にある土壙群と、その小丘の南裾を取り巻く半円弧状の溝状遺構とがある。


岡山遺跡
おかやまいせき

[現在地名]鶴岡市岡山 六供など

岡山集落背後の通称岩台いわだいという台地頂上部にある。標高約六一メートル。岩台は「大泉旧聞抄」に石鏃出土地とあり、江戸時代中頃から幾多の研究者が訪れている。縄文時代の集落跡であるが平安時代の遺物も出土し、山頂遠賀おが神社跡がある。昭和三九年(一九六四)から四九年にかけて、断続的に六次の発掘調査が実施された。遺跡の範囲は頂上を中心に南北三五〇メートル、東西二五〇メートルと広範で、標高五〇メートルの傾斜面まで含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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