甲波宿祢神社(読み)かわすくねじんじや

日本歴史地名大系 「甲波宿祢神社」の解説

甲波宿祢神社
かわすくねじんじや

[現在地名]渋川市川島

榛名はるな山北東麓、吾妻あがつま川南岸に鎮座する。祭神は速秋津彦・速秋津姫の両神。旧郷社。川島かわしま南牧なんもく地域の鎮守で、本殿・併殿・拝殿神楽殿などからなる。現在の例祭は一〇月九日(従来は九月二九日)。創立は不詳であるが、宝亀二年(七七一)九月二九日と伝える。「延喜式」神名帳に載る群馬郡の甲波宿祢神社(小社)に比定される。「続日本後紀」承和一三年(八四六)八月一二日条によると、無位甲波宿祢神が従五位下を授けられている。嘉祥三年(八五〇)一二月七日官社に列しており(文徳実録)、貞観九年(八六七)六月二〇日に従五位上、同一一年一二月二五日に正五位下、同一八年四月一〇日に正五位上、元慶四年(八八〇)五月二五日従四位下に叙された(三代実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android