笹本 寅(読み)ササモト トラ

20世紀日本人名事典 「笹本 寅」の解説

笹本 寅
ササモト トラ

昭和期の小説家,ジャーナリスト



生年
明治35(1902)年5月25日

没年
昭和51(1976)年11月20日

出生地
佐賀県唐津市

学歴〔年〕
東洋大学中退

主な受賞名〔年〕
野間文芸奨励賞(第1回)〔昭和16年〕「会津士魂

経歴
大正14年春秋社に入社し、中里介山の「大菩薩峠刊行にたずさわる。昭和6年時事新報社に入社し、8年「文壇郷土史(プロ文学篇)」を刊行。9年退社し 以後執筆生活に入る。13年海音寺潮五郎ら約20名の大衆作家とともに「二十七日会」(のち東京作家クラブ)を結成。14年同人誌「文学建設」創刊に参加。他の著書に「文壇手帖」「中里介山伝」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笹本 寅」の解説

笹本寅 ささもと-とら

1902-1976 昭和時代の小説家。
明治35年5月25日生まれ。大正14年春秋社にはいり,中里介山(かいざん)の「大菩薩(だいぼさつ)峠」の刊行業務にあたる。昭和6年時事新報社にうつり,9年退社,作家生活にはいる。16年「会津士魂」で第1回野間文芸奨励賞。昭和51年11月20日死去。74歳。佐賀県出身。東洋大中退。著作に「中里介山伝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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