結び付く(読み)ムスビツク

デジタル大辞泉 「結び付く」の意味・読み・例文・類語

むすび‐つ・く【結び付く】

[動カ五(四)]
結ばれて一つになる。ある目的などのために一緒になる。「両者が―・けば強大な勢力になる」
関係ができる。関連する。つながる。「その話は前後が―・かない」「努力成功に―・く」
[動カ下二]むすびつける」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「結び付く」の意味・読み・例文・類語

むすび‐つ・く【結付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
    1. 他の物と結ばれて、一つになる。からまりつく。また、互いにくっつきあって一つになる。
      1. [初出の実例]「轆轤の索がふっときれたるを、又むすひつくが如きぞ」(出典:四河入海(17C前)一七)
    2. 二つの物事が、互いに関係をもつようになる。関連する。
      1. [初出の実例]「お杯の時した自分の武骨らしい厭味な様子と、父のこれとが、其時心で結びついたのである」(出典:母の死と新しい母(1912)〈志賀直哉〉六)
    3. 人が結束する。ひとつ仲間になる。結託する。
      1. [初出の実例]「裏では村の金持や有力者と、ちァんと結びついてゐる」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉八)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙むすびつける(結付)

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