自分商(読み)じぶんあきない

精選版 日本国語大辞典 「自分商」の意味・読み・例文・類語

じぶん‐あきない‥あきなひ【自分商】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 商家手代などが、主人のさしずを受けないで自分判断で行なう取引。わたくしあきない。
    1. [初出の実例]「見るを見真似に自分商(ジブンアキナヒ)を仕掛け、利徳は黙りて損は親方にかづけ」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)一)
  3. 手代奉公年季を無事につとめ終わり、独立して商売を営むこと。
    1. [初出の実例]「鯉やが手代、自分商(ジブンアキナイ)少しの米見せ出して、纔(わづか)五貫目の元銀」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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