蠁子(読み)サシ

デジタル大辞泉 「蠁子」の意味・読み・例文・類語

さ‐し【×蠁子】

ショウジョウバエ科のハエ幼虫ぬか味噌などにつくうじ 夏》
キンバエクロバエなどの幼虫。魚の腐肉などで人工的に繁殖させた大形の蛆。釣りのえさなどにする。

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精選版 日本国語大辞典 「蠁子」の意味・読み・例文・類語

さ‐し【蠁子】

〘名〙 ハエの幼虫の俗称。
(イ) 糠味噌(ぬかみそ)や酒かすなどにつく小さな蛆(うじ)。ショウジョウバエの幼虫など。蛆。また、羽化して飛びまわる成虫。《季・夏》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
(ロ) 釣りの餌に用いるハエの幼虫。キンバエなどを魚の頭などで繁殖させたもの。
※旅‐昭和九年(1934)一一月号・十一月の釣〈魚住清適〉「ハヤ釣には川虫サシ〈略〉等がある」

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