邑井 吉瓶(2代目)(読み)ムライ キッペイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「邑井 吉瓶(2代目)」の解説

邑井 吉瓶(2代目)
ムライ キッペイ


職業
講談師

本名
渥美 彦太郎

生年月日
文久2年 8月16日

出生地
江戸・浅草蔵前(東京都)

経歴
江戸・浅草蔵前の札差・助治の子に生まれる。明治11年17歳の時、落語家・土橋亭里う馬の門弟となり、りう吉を名乗る。京都で講談師の尾崎北海に忠告され講談界に転じ、16年22歳で講談師の初代邑井吉瓶に弟子入りした。初め蘭瓶と称し、落語の滑稽を加味した演出が評判となって真打ちとなる。その後、遠洋航海軍艦に便乗し、“洋行帰りの蘭瓶”で大当たりを取った。33年に師名を継いで2代目吉瓶を名乗る。以来、講談界の古老と称せられた。「相馬大作」「白子屋お駒」などを得意とした。

没年月日
明治38年 4月21日 (1905年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「邑井 吉瓶(2代目)」の解説

邑井吉瓶(2代) むらい-きっぺい

1862-1905 明治時代の講談師。
文久2年8月16日生まれ。はじめ落語家土橋亭里う馬の弟子となり,22歳で講談師の初代邑井吉瓶に弟子入りした。蘭瓶と称し,明治33年に師の名をつぐ。明治38年4月21日死去。44歳。江戸出身。本名は渥美彦太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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