真打ち(読み)しんうち

精選版 日本国語大辞典 「真打ち」の意味・読み・例文・類語

しん‐うち【真打・心打】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 落語講談義太夫浪曲寄席(よせ)一座で、最後に出演する最もすぐれた者。また、落語家の最高の資格
    1. [初出の実例]「当時すばなしのしんうち、柳亭丈でござり升」(出典:評判記・三題噺作者評判記(1863)柳亭左楽)
  3. 最も実力のある者。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真打ち」の意味・わかりやすい解説

真打ち
しんうち

落語,講談,浪花節など,寄席で最後に演ずる芸人,また,その資格を有する芸人の地位をさす。落語家にとっては最高の位で,前座,二つ目を経て,師匠や協会幹部,関係者などから,ふさわしい技量を認められ,推挙された者が承認される。昇進の際には披露興行が催される。ただし,大阪 (上方) 落語では興業形態の違いのため真打ちの呼称は用いていない。

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