酒人村(読み)さこうどむら

日本歴史地名大系 「酒人村」の解説

酒人村
さこうどむら

[現在地名]水口町酒人

うえ村の西、野洲やす(横田川)右岸に形成された集村。東海道いずみ村から延びる里道によって結ばれる。中世柏木かしわぎ御厨のうち酒人郷として推移。世阿弥の「申楽談義」にある近江猿楽下三座のうち「さかうと」を当地のこととする見解がある。慶長五年(一六〇〇)幕府領になったとみられ、寛文元年(一六六一)旗本花形領、貞享元年(一六八四)同金丸領、元禄元年(一六八八)同鈴木領と推移。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報