野沢 泰次郎(読み)ノザワ タイジロウ

20世紀日本人名事典 「野沢 泰次郎」の解説

野沢 泰次郎
ノザワ タイジロウ

明治・大正期の実業家 栃木県議。



生年
天保15年11月3日(1844年)

没年
大正9(1920)年10月19日

出生地
下野国芳賀郡大内村(栃木県真岡市)

経歴
郷里栃木県の真岡区長を務める傍ら養蚕業従事。明治8年には養蚕業組合「鬼怒川組」を興し、その組頭として蚕種改良などを研究した。12年栃木県議に当選し、初代同副議長を務めた。のち実業界に転じ、18年に近代的な設備を備えた野沢紡績所を設立。20年には同社を下野紡績株式会社に改組し、埼玉県や東京に支工場をおくまでに事業を拡大した。その他にも那須開墾社・西沢金山株式会社・金町煉瓦株式会社などの設立・経営に関与し、栃木県の産業開発・発展に大きな足跡を残した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野沢 泰次郎」の解説

野沢泰次郎 のざわ-たいじろう

1844-1920 明治-大正時代の実業家。
天保(てんぽう)15年11月3日生まれ。郷里栃木県真岡(もおか)の木綿産業の衰退をうれえ,明治18年近代的な野沢紡績所(のちの下野(しもつけ)紡績)を開業。12年栃木県会議員となり初代副議長をつとめた。大正9年10月19日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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