1次産業(読み)いちじさんぎょう(英語表記)primary industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

1次産業
いちじさんぎょう
primary industry

農業,牧畜業,林業,漁業など直接自然に働きかける産業の総称。2次産業 (製造業建設業鉱業など) ,3次産業 (商業,金融業,不動産業,運輸通信業,公務自由業など) に比べると生産性向上の度合いが低いとされる。 C.クラークの分類による名称で,クラークによれば,これら各グループの占めるウエイトがその国の経済発展段階の指標であって,経済発展度の高い国ほど1次産業に対する2次産業,2次産業に対する3次産業のウエイトが大きくなる。世界各国の産業はそれぞれの国の歴史的な事情,天然資源の分布状況,経済の発展段階などの相違によって異なるが,概括してみると先進工業国の産業別国民所得のなかで1次産業の比重は大幅に低下しているのに対し,発展途上国では相当に高い。日本の場合も,1次産業の比重は低下傾向をたどっているが,これは第2次世界大戦後,経済が高度成長をとげたなかで,2次,3次産業,特に製造業の生産性が上昇したことによって,1次産業が相対的に低下したためである。

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