ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「10年生存率」の意味・わかりやすい解説 10年生存率じゅうねんせいぞんりつ10years survival rate 癌が治ったことを示すデータの1つ。癌は,一時よくなったかのようにみえても,再発したり,他の臓器に転移したりするため,最初の治療時を基準にデータをそろえ,臓器ごとに治療法の改良や予後の推定に役立てている。治療後5年間癌で死亡しなかったとき,初めて「治った」とみなす5年生存率が一般的だが,最近は早期発見や治療法の改良で生存率が向上し,10年生存率のデータが意味をもつようになってきた。癌研究会付属病院のデータでは子宮体癌,子宮頸癌,乳癌ではほぼ 70%のラインに達しているが,肝臓癌では0%,胃癌でも 40%となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by