十四か条(読み)じゅうよんかじょう(その他表記)Fourteen Points of Peace

旺文社世界史事典 三訂版 「十四か条」の解説

十四か条
じゅうよんかじょう
Fourteen Points of Peace

1918年1月,アメリカ大統領ウィルソンが議会への教書で発表した第一次世界大戦の講和原則
1917年11月に出されたソ連政府の「平和に関する布告」や,それに続く秘密条約の暴露による動揺をおさえる意図もあった。秘密外交の禁止,海洋の自由,関税障壁の除去軍備縮小民族自決国際連盟結成などを含み,パリ講和会議の原則となったが,大幅な修正を受けた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の十四か条の言及

【ウィルソン】より

…16年非参戦のスローガンで再選をはたしたが,17年2月ドイツが無制限潜水艦戦を開始するに及んで,ついに4月〈世界を民主主義のために安全にする〉ための参戦を議会に求めた。参戦後は大規模な動員体制を確立するとともに,18年1月〈14ヵ条The Fouteen Points〉の平和原則を発表し,自由主義的な新国際秩序の建設を呼びかけた。終戦後みずから渡欧してパリ講和会議を指導し,念願の国際連盟規約を成立させた。…

※「十四か条」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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