17世紀津波堆積物(読み)じゅうななせいきつなみたいせきぶつ

最新 地学事典 「17世紀津波堆積物」の解説

じゅうななせいきつなみたいせきぶつ
17世紀津波堆積物

17th century tsunami deposits

北海道太平洋岸に分布する17世紀前半に形成された津波堆積物。道東の太平洋岸,胆振いぶり~日高沿岸,噴火湾沿岸から確認されている。分布の特徴から規模の大きな津波によるものとされる。関連する史料は少なく,ほぼ地層中の津波堆積物を根拠として歴史時代の津波イベントが同定された先駆的な事例。津波のトリガーについて,道東域では十勝沖と釧路~根室沖の2領域が連動する海溝型地震とされた。道東域の地震は,平均400年の再来間隔(最短100年,最長800年程度)をもつ。17世紀前半からすでに約400年が経過しているため,次の津波発生が危惧されている。一方,北海道西部太平洋岸では1640年北海道駒ケ岳の噴火に伴う山体崩壊起源の津波堆積物が噴火湾沿岸から確認されている。ただし,胆振~日高地域の沿岸低地の17世紀津波のトリガーについては不明な点も多い。参考文献髙清水康博(2013) 地質雑,119巻:599

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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