ヘクト(その他表記)Hecht, Ben

デジタル大辞泉 「ヘクト」の意味・読み・例文・類語

ヘクト(hecto)

《〈ギリシャ〉hekaton(百の意)から》国際単位系SI)で、単位の上に付けて、その100倍の意を表す語。記号h

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ヘクト」の意味・読み・例文・類語

ヘクト

  1. 〘 造語要素 〙 ( [英語・フランス語] hecto- ギリシア語で一〇〇の意から ) メートル法で、基本単位の上につけてその一〇〇倍の意を表わす。
    1. [初出の実例]「毎十位に『デカ』 十 『ヘクト』 百 『キロ』 千 の希臘語を加へ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘクト」の意味・わかりやすい解説

ヘクト
Hecht, Ben

[生]1894.2.28. ニューヨーク
[没]1964.4.18. ニューヨーク
アメリカ小説家劇作家。ユダヤ系ロシア移民の子に生れ,『シカゴ・デーリー・ニューズ』紙の記者 (1914~23) をしながら,雑誌『リトル・レビュー』『スマート・セット』に短編を発表,第1次世界大戦前後のいわゆる「シカゴ・ルネサンス」の中心人物の一人として活躍。皮肉と風刺に満ちた作風で知られる。小説『エリック・ドーン』 Erick Dorn (21) ,短編集『シカゴ 1001日物語』A Thousand and One Afternoons in Chicago (22) ,『折れた首』 Broken Necks (24) ,チャールズ・マッカーサーとの合作による戯曲『第一面』 The Front Page (28) ,『20世紀』 Twentieth Century (33) ,自伝『世紀児』A Child of the Century (54) など。

ヘクト
hecto-

単位の 102 倍 (100倍) を表わすSI接頭語。記号はh。たとえば 1ha=100aである。ギリシア語のヘカトン (100) に由来する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ヘクト」の意味・わかりやすい解説

ヘクト
hecto

ある量を表すときの単位につける接頭語で,102意味。記号にはhを用いる。国際単位系(SI)でSI接頭語の一つとして採用されている。例えば,長さ100mは1hm(ヘクトメートル)というように表せる。また,面積の単位アール(a)の102倍をヘクトアールまたはヘクタール呼び,記号にはhaを用いる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘクト」の意味・わかりやすい解説

ヘクト
へくと
Ben Hecht
(1894―1964)

アメリカの小説家、劇作家。第一次世界大戦前後、「シカゴ文芸復興」期を背景に作家活動を始め、精神の退廃をえぐるセンセーショナルな小説『エリク・ドーン』(1921)で文名をあげる。そののち劇作でも成功。『ベン・ヘクト短編選集』(1945)はえりすぐった作品で編まれている。第二次大戦後、反ユダヤ主義を激しく非難し、イスラエル論『背信』(1961)を書く。また、自伝『世紀の子』(1954)がある。

[大橋健三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ヘクト」の解説

ヘクト Hegt, M.F.Noordhoek

1821-1894 オランダの実業家。
1821年9月24日生まれ。文久2年(1862)ごろ来日,横浜にすみ船具や弾薬,食料,雑貨などの輸入・販売をおこなう。明治3年わが国初の洋式劇場となるゲーテー座を建設。山手でビール醸造所をいとなんだ。明治27年5月21日横浜で死去。72歳。アムステルダム出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ヘクト」の意味・わかりやすい解説

ヘクト

100倍を意味する接頭語。記号h。ヘクトリットル,ヘクタール(ヘクトアール)など。SI接頭語の一つ。→国際単位系

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

化学辞典 第2版 「ヘクト」の解説

ヘクト
ヘクト
hecto

単位の接頭語(SI接頭語).102.記号 h.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ヘクト」の解説

ヘクト

単位の接頭語でhと表記する。10の2乗、100のこと。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android