2年縛り(読み)にねんしばり(けいたいでんわのけいやく)

知恵蔵mini 「2年縛り」の解説

2年縛り(携帯電話の契約)

2年単位で契約を結ぶ、携帯電話における契約形態の総称。2年間の契約を前提として端末代金やサービス利用料を大幅に割り引く代わりに、2年ごとに訪れる契約更新期を過ぎてから解約すると高額な違約金が課せられる仕組み。利用者の囲い込み目的に、2006年頃より通信事業者多くが採用している。利用者の契約を不当に縛るものであるとの批判が多く、トラブルも多発していることから、15年、総務省が通信事業者に対し、途中解約で高額な違約金が課せられる仕組みを改善するよう要請した。これを受け、KDDI株式会社が見直しを表明しており、他も追随する見通しとなっている。

(2015-8-11)


2年縛り

2年単位の継続契約を条件に携帯電話の通信料や端末代を割り引く、携帯電話会社の料金プランの俗称。途中解約の際に高額な違約金が発生したり、2年以上同じ端末を使うと料金が割高になったりすることから、過度な利用者の囲い込みや通信料の高止まりにつながるとして長く問題視されてきた。これを是正するため、政府は2019年5月、通信契約と端末購入のセット販売や利用者の解約を妨げる契約を禁止する改正電気通信事業法を成立させた。同年秋の施行に向け、総務省は2年契約を途中解約した場合の違約金を上限1000円、端末代の割引額を上限2万円とする規制を検討している。

(2019-6-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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